用語集 — エネルギー
基礎代謝とは
最終更新日:2026 年 5 月 31 日
結論:基礎代謝(BMR:Basal Metabolic Rate)とは 覚醒した安静状態で生命維持に必要な最低限のエネルギー消費量。20〜30 代の標準的な体格では男性 約 1,520 kcal / 日、女性 約 1,150 kcal / 日が目安で、1 日の総消費カロリー(TDEE)の約 60% を占めます。筋肉量を維持・増加させることで基礎代謝は上がります。
目次
基礎代謝の定義
基礎代謝(BMR:Basal Metabolic Rate)とは、覚醒した状態で、室温が快適な環境で安静仰臥位(寝た状態)にあるとき、生命維持に必要な最低限のエネルギー消費量を指します。心拍・呼吸・体温維持・脳活動など、何もしなくても消費されるエネルギーです。
1 日の総消費カロリー(TDEE)のうち、基礎代謝は約 60% を占め、残りは身体活動による消費(約 30%)と食事誘発性熱産生(約 10%)です。
計算式(ハリスベネディクト式・国立健康栄養研究所式)
ハリスベネディクト式(改訂版)
欧米で広く使われる古典的な式。日本人にはやや過大評価される傾向があります。
男性:BMR = 13.397 × 体重(kg) + 4.799 × 身長(cm) − 5.677 × 年齢 + 88.362
女性:BMR = 9.247 × 体重(kg) + 3.098 × 身長(cm) − 4.330 × 年齢 + 447.593
国立健康・栄養研究所の式(日本人向け)
日本人を対象に算出された推定式で、より実態に近い値が得られます。
BMR = (0.0481 × 体重(kg) + 0.0234 × 身長(cm) − 0.0138 × 年齢 − 性別係数) × 1000 / 4.186
※ 性別係数:男性 0.4235、女性 0.9708
例:30 歳・男性・体重 70 kg・身長 170 cm の場合、国立健康・栄養研究所の式で約 1,580 kcal。同条件の女性なら約 1,260 kcal。
厚生労働省基準による参考値
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」では、年齢階級別の基礎代謝基準値が示されています。代表値を抜粋(kcal / kg / 日):
- 18〜29 歳:男性 23.7、女性 22.1
- 30〜49 歳:男性 22.5、女性 21.9
- 50〜64 歳:男性 21.8、女性 20.7
- 65〜74 歳:男性 21.6、女性 20.7
例:30〜49 歳の女性・体重 55 kg なら、21.9 × 55 = 約 1,200 kcalが基礎代謝の目安。
基礎代謝を上げる方法
基礎代謝は加齢で低下していきますが、生活習慣で一定の維持・改善は可能です。
- 筋肉量を増やす:基礎代謝の約 20% は筋肉が消費するため、筋トレで筋量を増やすと基礎代謝も上がる
- タンパク質を十分に摂る:体重 1 kg あたり 1.0〜1.2 g(運動習慣があれば 1.2〜2.0 g)を目安に
- 体温を下げない:冷えは基礎代謝を低下させる。入浴・適度な運動で末梢循環を保つ
- 極端な低カロリー摂取は避ける:摂取カロリーを基礎代謝以下に減らすと、適応として代謝そのものが下がる
Mealth での基礎代謝の扱い
Mealth では、登録時に入力した身長・体重・年齢・性別から、国立健康・栄養研究所の式をベースに基礎代謝を推定します。さらに身体活動レベルを掛けた TDEE と、推奨タンパク質量(体重 × 1.2 g)を自動計算します。
体重の変化に応じて再計算されるため、ダイエットや増量フェーズに合わせて最適な摂取量がいつも提示されます。
参考文献・一次ソース
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」エネルギー https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html (取得日:2026-05-31)
- 国立健康・栄養研究所「日本人の基礎代謝量推定式」 https://www.nibiohn.go.jp/eiken/
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「基礎代謝量」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-074.html